山田正流(せいりゅう)です!
数年越しの謝罪。
はじめてヤマダのブログをみてくれた方へ。ヤマダこうみえて美容師です。
ヤマダが今までつくったヘアスタイルはこちらから。
よく晴れた朝、罪な南風になぶられながらベランダで洗濯物を干していると
同じく洗濯物を干している隣の部屋に住む女性と出くわしました。
「おはようございます」
顔を合わせれば挨拶をするだけの隣人に
ヤマダは謝らなければならないことがありました。
話は数年前までさかのぼります。
*************
その週末の夜は家に恋人が遊びに来ていました。
当時おつきあいしていた恋人はとびきりキュートだけれど、とびきりハードでエキセントリックな性格で
彼女の優しさと激しさの振り幅の広さは
あらがえない魅力と危なっかしさを含みながらも
いつだってヤマダに目眩をおこさせていました。
なにせハードでエキセントリックな性格ですから
ヤマダの反応速度をはるかに上回るスピードで感情の起伏が起こります。
その夜もヤマダがほとんど発言するヒマもないほどのスピードでご機嫌ナナメに。
寝てしまう恋人。
ヤマダもそのときはちょっと意地を張ってしまい、そっぽを向いて本を読み始めました。
寝ている恋人に配慮して音楽をとめます。
深夜の部屋は静寂につつまれました。
20分くらい経ったころ
隣の部屋から男女複数のかなり大きな嬌声が聴こえてきました。
どうやら酒盛りが始まったようです。時計は深夜の1時半すぎを示しています。
「うるさい」
「うるさい」
「うるさーい!」
ベッドのなかから恋人のスクリームが聴こえてきます。
さすがにヤマダも同意です。いくら週末でも時間が時間だし完全に騒音レベルの音量。
直接言いに行こうかな?いや、このご時世かえって当事者同士だとカドが立つかもしれないしなー。やっぱり管理会社に電話するかー。
と思案していたそのとき!
ドンッ!ドンッ!ドンッ!
恋人が長渕剛ばりのケンカキックで隣の部屋に面した壁を蹴り飛ばしてるじゃないですか!
うわー!ソレいちばんやっちゃいけないやつ!!
こちらを振り返りベッドの上で仁王立ちのエキセントリック。
「もう静かになったよ(ニコッ)」
ひええええええっ!!
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その後、隣の部屋から大きな嬌声が聴こえることはありません。
その恋人とはそれから数ヶ月後にお別れをしました。
確かに非は隣人にあると思います。
ただし、こっちも乱暴な伝え方をしてしまったわけです。
直接交渉もせず、外交チャンネルも使わずにいきなりミサイルを撃ち込んだようなものですから。
それからはお互いなにもなかったかのように顔を合わせれば挨拶する、という感じで数年が経過しました。
引っかかるものはあったのですが
わざわざ呼び止めて
わざわざ訪ねて
というのも何だかな、と思っていたのです。
ベランダで出くわしたのはいいタイミングかもしれない。
ヤマダ意を決して隣人に話しかけます。
あ、あのう。
「はっ、はいっ。」
(ちょっとびっくりするお姉さん)
何年か前の夜中に僕そちら側の壁を叩いたじゃないですか。
(はっとした表情のお姉さん)
「あっ、はい」
なんか乱暴なことをしちゃったと思って。すみませんでした。
「いえ、こちらこそあの時はすみませんでした。会社の同期たちとつい盛り上がっちゃって…。」
いえ、あの、それだけお伝えしたくて。じゃあ。
「あっ、はい。ありがとうございます」
知らんぷりしていても何てことなかったのかもしれません。
でも、ヤマダは少し胸につかえていたものがなくなったような気がしました。
隣のお姉さんもそうであってくれれば良いのですが。
それでは最近だれも泊まりにこない部屋でさみしくブログを書いているヤマダが日曜日もお待ちしてまーす。
なんだかんだハードでエキセントリック好き♡
このブログをみて「ちょっとヤマダのやつに会いに行ってみようかなー」と思ってくれたあなたはコレを読んでみてね!