2017年6月6日火曜日

いい男の話

こんにちは!美容室クラブクラブの
山田正流(せいりゅう)です!









最後まで見事。







はじめてヤマダのブログをみてくれた方へ。ヤマダこうみえて美容師です。




ヤマダが今までつくったヘアスタイルはこちらから。









おそらくウチのお店で最年長の齢90に届こうとしているゲストがカットにいらしてくれました。お子さんやお孫さんに「あぶないからもう自転車には乗らないでくれ」と懇願されても自転車で走り回っちゃう超元気なおばあちゃまです。





長年オーナーが担当していますが、オーナーが不在のときはヤマダが入らせてもらっています。





いつもは余裕で100歳越えを狙えるくらい元気な方なのに、なんだかしょんぼりしているようにも見えます。どうかされましたか?





「ウチのがさ、ふた月前に死んじゃってさ」





そうでしたか…。旦那さまも同じ年だったそうです。





「さんざん一緒にいたからせいせいするかと思ったけど寂しいもんだね、やっぱり」





小柄な身体がさらに小さく見えるようでした。





旦那さまは一代で工務店を興し、豪胆かつ繊細な気配りで功名を遂げた方で晩年は好きな競馬を楽しんでいたとのこと。





亡くなる一週間前、病室へお見舞いに来ていた娘さんに競馬やりたいから預金通帳持ってきてくれ。部屋のあそこの引き出しに入っているからと通帳を取ってきてもらったそうです。






「この後に及んでまだ競馬やるのかなんてあきれてたんだけど、もう先が長くないってわかってたんだろうね。ウチは旦那のほうが几帳面だからお金の管理は向こうが全部やってたんだよね。あたしは通帳がどこにあるのかも知らないから」





競馬をやりたいふりをして本当は残される妻のために預金通帳を手元に集めたのでしょう。





いい男と添い遂げて幸せでしたね。ヤマダはそんな言葉しかかけることができませんでした。






「そうなんだろうね、きっと。ありがと」






ひとりの男の冒険が終わった話と






それを支えた女の話でした。









それではおばあちゃまとの会話で旦那さまについて何度も「うーん、昭和のオトコって感じですねー♡」と言ったけれどオマエも昭和のオトコやんとハッとしたヤマダはきょうはおやすみでーす。






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