山田正流(せいりゅう)です!
さよならキアロスタミ。
はじめてヤマダのブログをみてくれた方へ。ヤマダこうみえて美容師です。
ヤマダが今までつくったヘアスタイルはこちらから。
映画監督のアッバス・キアロスタミが逝去しました。76歳でした。もう一本くらい撮ってほしかった。残念です。
アキ・カウリスマキ、候孝賢、ジム・ジャームッシュ、そしてキアロスタミ。
当時、美大生だったヤマダは同級生が話すインディペンデント系マイナー映画のハナシに知ったふうな相づちを打っては
アルバイトのシフトが入っていない週末に六本木や渋谷にある単館上映の映画館に行って
難解で音が極端に少ない映画たちを半分寝ながら鑑賞していました。
ジャームッシュは映像やセリフがスタイリッシュだったので何とか寝ずに観られましたが
カウリスマキとか候孝賢とかエドワード・ヤンなんかはもうさっぱりわかんなくて
ぬおお。1500円(とオートバイのガソリン代)かえせっ!
とひとりごちたものでした。
あー、「タイタニック」のほうが100倍おもしれーよー!
という中学生みたいな感想をフルフェイスのヘルメットのなかで吐きながら国道246号を下る若ヤマダがジャームッシュの映画とともに寝ずに観ることができたのがキアロスタミの作品でした。
丁寧で静かな描写の中にも決して主題がぶれない力強さを持った彼の映画を観た後は
若きヤマダは穏やかで優しいココロ持ちで多摩川をわたるのでした。
今や大御所のジャームッシュや候孝賢も当時は40代、キアロスタミもまだ50代でした。
そりゃそうだ。ハタチそこそこの男の子が40過ぎのおっさんになってるんだもの。
ひとは永遠には生きられないんですものね。
自分のココロになにかほんの少しでも生きた証しを。
それでは20年まえ、六本木のWAVEでアシッドジャズのCDを選びながら「オレいま世界でいちばんオシャレだぜっ」と思っていたヤマダが木曜日もお待ちしてまーす。
六本木ヒルズはまだ無くて、ミッドタウンのあたりは防衛庁でした♡
このブログをみて「ちょっとヤマダのやつに会いに行ってみようかなー」と思ってくれたあなたはコレを読んでみてね!