山田正流(せいりゅう)です!
今日はちょっとくせ毛のお話をします。
って言ってもくせ毛に詳しい理美容師さんなんて、ごちゃまんといるのでヤマダが二番煎じ三番煎じしたところでそんなに面白い話ができるわけもありません。
ヤマダは27歳で美容師になりました。
27歳まではゲスト側だったのです。
今回はくせ毛にまつわるマインドっていうのでしょうか?
傲慢で臆病なヤマダ青年のお話です。
「まっすぐが美しい」というマインド
ヤマダのくせ毛は今でこそ周りのかたから
それパーマじゃないの?いいくせ毛だねー!
なんて言ってもらえますが
ヤマダが多感で自意識過剰で女のひとにモテたかった(それは今もか)10代20代のころは
くるくるでもわっとした自分のくせ毛がイヤで仕方ありませんでした。
当時はサラサラのストレートな髪の毛をかき上げるようなスタイルがもてはやされていて
くるくるでモワモワなヤマダの髪質は対極に位置していました。
そんなの気にしなきゃいいのでしょうけど、いかんせん若者は流行に弱い。
流行っていうのは多数決ですから少数派はちょっと居心地がわるいわけです。
若きヤマダに
くせ毛イコール悪いもの
という理不尽なマインドがつくられていきます。
どうしていいかわからない
一度固まってしまったマインドは意外なほど人間のココロに居座ります。
くせ毛の自分がイヤ
から
くせ毛の自分もけっこう好き
への転換には
林家ぺーとパー子が
「今日からエメラルドグリーンの服を着てください」
と言われるくらいの受け入れがたさが生じます。
そういう凝り固まったマインドを徐々に変えていってくれるものってなんでしょう?
自分の変化?
流行や空気感?
それもあると思います。
でもそういうものは急に変わるものでもありません。
それもあると思います。
でもそういうものは急に変わるものでもありません。
中途半端な長さのくせ毛をブローで無理やり伸ばし
亀の頭みたいにもっこりしたセンターパートのヘアスタイルをした若きヤマダは
ストレートパーマをかけたらかっこよくなるのかなー?
ロン毛にして重さで落ち着けるしかないのかなー?
とひとりで悩んでいました。
なぜなら
ただ伸びた髪をカットするだけで、ヤマダの本当の悩みにまで踏み込んでくれる美容師さんに出会えなかったからです。
違う違うそうじゃそうじゃない
こじれた若者の心理は複雑です。
今度こそは!と勇気を出して行った美容室。
おしゃれな男性美容師さん
かわいい女性美容師さん
「今日はお休みですかー?」
あ、はい。そうです。(理系以外の大学生は一年の半分は休みだっちゅうの)
「かゆいところないですかー?」
あ、ないです。(かゆいところをなくすのがシャンプーなんじゃないの?)
「今日はこれからどこか行くの?」
ええ、まぁ、ちょっと…。(最近いい感じのコとデートだけど、初対面のオマエに話すほどオレは打ち解けてない)
ちがーう!オレが話したいことはそんなどーでもいいことじゃなーい!!
髪のこと聞いてよっ!
くせ毛をどうしたらいいか教えてよっ!
ブローで伸ばさなくて
ストレートパーマもかけないで
このくるくるがカッコイイ!って思わせてくれるヘアスタイルを提案してよっ!
なんて
なんて
言えない…。
言えませんよ。
「オトコのくせにちまちま細かいこと言ってるなー、このコ」
とか思われたくないもん!
だーかーらー!
「髪型どうしたいですか?」ってコッチが聞きたいっちゅーの!
「いいくせ毛だねー!くせ毛をいかしていい感じに切るから任しといて!」っていう力強いセリフが欲しいの!
なんで聞いてくるんだよっ!
オレは教えてほしいんだよっ!
キーっ!!
つづくっ。
ぬん。